ビジネスの原点

現在、本腰をいれて取り組む仕事の一環で、東京、名古屋、大阪で英会話のセミナーを10月に開催した。初開催にも関わらず有り難いことに大成功に終わった。

セミナー参加者(自分たちが提供するサービスを利用して英語を勉強する方)と初めて直接お会いし交流できたことで、色々と良い刺激をたくさん受けたが、なかでも僕自身の英語力向上の必要性を強烈に感じた・・・。

今回開催したセミナーは、現在、ロサンゼルスで英会話スクールを経営するアメリカ人の友人と二人三脚で進めている英語学習サービス「Hapa英会話」の企画。このサービスでは勿論、英語を教えたりコンテンツを提供するのはその友人の役割で、僕はサイトのデザインや保守管理、プロジェクトのマネージメンとなど、どちらかといえば裏方の仕事を行っている。元々は友人が一人でスタートアップしたプロジェクトだったが、ホームページのデザインやインフラ回りを改善したいと相談されたことを機に、僕もプロジェクトの一員として参加することになった。

その友人と僕は、とても似た思想をしているみたいで、価値観も合い共感できることが非常に多い。なので話をもらったときは、単に収益を目的として請け負う仕事にしてはいけない。僕の理念・信念に見合った、理想通りのビジネスになるはずだと直感した。そして、志を成し遂げるための第一歩として絶好のチャンスが巡ってきたのだと捉え、友人とは毎日のようにメールやスカイプで話し合いながら切磋琢磨している。

プロジェクトメンバーの一員として最も自分の力を発揮できるのは、先に述べたとおりサイトの管理やデザインなど、これまで生業にしてきた部分ではあるが、僕は外注先のデザイナーとして、サイト管理者として、このプロジェクトに携わっているのでない。サービスの提供者であり代表者という立場で参加した以上、プロジェクトの目的である「オンラインを通じて、いかにユーザーが英語の上達ができるか」ということを常に最優先に考え追求していく必要がある。そして何より忘れてならないのが、自分自身が正にサービスの顧客ターゲットであること。正真正銘、僕は英語を学んでいる一人だからだ。

今回、セミナーの参加者たちと交流するなかで、”英語を勉強する一人”として気付かされたのが、僕よりはるかに参加者のみなさんの方が、(自分たちが提供する)サービスを上手に活用し、真剣に英語の勉強に励んでいることだった。本来なら、提供者である僕が、サイトの使い方などをアドバイスするべきのはずが、全くと言っていい程何も提案できなかったうえ、たいした英語力も備わっていない自分が恥ずかしかった。

社員(提供者)が自社のサービスの一番のファンであることは、僕のビジネス理念・信念の基本だが、今の僕にはそれが出来ていないと思い知らされた。頭では分かっているつもりだったが、実際は、デザインやサイト管理など、自分の得意な分野で貢献することに満足し、提供者および代表者としての責任・義務を蔑ろにしていたのだ。

そんな経験をしたなか、まるでタイミングをはかったかのように、二度目の通読となる本(「100年の価値をデザインする」著書:奥山清行)に下記の内容が書かれていた。ちなみに、僕は一度黙読して気に入った本を、二度目に音読する習慣がある。

商売において自分が買いたくなるようなものを売るというのは原点である。売る場所が百貨店であろうが、個人商店であろうが、ネット販売であろうが、とにかく自分で使ってみて、いいなあと思って惚れ込んで売るのが成功のカギ。ニーズ(Needs)の商品ならまだしも、ワンツ(Wants)の商品は好きじゃない人が売るべきでないし、お客様にはすぐに無知がばれてしまう。

「The most important thing as English service providers is what I myself become a great English speaker through our own service. Just give it a try!」

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