音読が脳に良いというのは、最近よく言われていることですが、これは目と口の運動であるだけでなく、脳の入力→情報処理→出力という要素が連続的に含まれているからです。目で文字面をおっているだけでは理解していないこともありますが、スラスラと音読するためには、ある程度内容が理解できていなければいけません。そこに確実な脳の情報処理があります。しかも、それと同時に、声に出すという出力もある。
朝のうちにこの連絡をスムーズにしておくことは、目や耳で捉えた情報をパッと理解したり、考えたことをスラスラと話したり、文章化したりすることに良い影響を与えます。スポーツにたとえて言えば、簡単な連携プレイの練習をしておくといったところでしょうか。
特に、会話の少ない環境にいる方は、ぜひ音読を習慣に取り入れてみて下さい。読むだけでなく、人に聞かせるつもりで読むともっといいでしょう。
(書籍『脳が冴える15の習慣(著者:築山 節)』より抜粋)