【メモ】睡眠効果を期待する

睡眠には「レム睡眠」と呼ばれる浅い睡眠と「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い睡眠があります。レム睡眠中は、まぶたの下で眼球が細かく動き続け、思考系の中枢である前頭葉も含め、脳全体が活動し続けている。(REM=Rapid Eye Movement=高速眼球運動)

起きているときは、脳は目や耳から常に入ってくる情報に対応して、状況を判断し、行動に結びつけようとしています。どんなに頭の中で考える作業に集中しようとしても、起きている間は、思考が外部からの影響を受け、変容していくのを止めることはできません。また、夜になると思考系の中枢である前頭葉が疲れており、感情系が優位に立ちやすくなっているので、冷静さが失われやすい。

それに対し寝ているときは、外部からの影響がほぼ遮断されています。しかし、脳は活動している。何をしているかと言えば、入力がない状態で、一時的に保存していた記憶をより永続的な記憶に変換したり、得た情報を取捨選択し、思考を整理したりしているわけです。しかも、ノンレム睡眠中には大脳も休んでいるので、起きたときには疲労が回復されている。

脳を上手く使うのに、この性質を利用しない手はありません。寝る前は、教養を身につけるために本を読んだり、単語を覚えたりを、いい意味で中途半端にやる。そして、眠っている間は何もできないと考えるのではなく、思考を自動的に整理する時間と考えるわけです。

睡眠時間を削ることは、記憶が定着する時間、思考が整理される時間を削ることと同じだと考えてください。人によって必要な睡眠時間は異なりますが、最低でも6時間、できれば7時間半は寝るように心がけましょう。

記憶の定着、思考の整理は、起きている間よりも寝ている間の方が進みやすい。「睡眠も思考の一部」と考え、十分に寝て、起きてから熟考する習慣を身につけた方が絶対に合理的です。

(書籍『脳が冴える15の習慣(著者:築山 節)』参考)

 

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